ソフト不正使用疑惑(冤罪)と日本将棋連盟の対応

昨日、日本将棋連盟の臨時総会が行われ、理事3名が解任されました。

⇒ 将棋連盟の理事3人を解任 ソフト不正騒動の対応問題視(朝日新聞デジタル)

原因はソフト不正使用疑惑(冤罪)への対応の拙さでしょう。。正直「解任」される前に辞任していたら印象もまた違ったのでは?というのが一将棋ファンとしての第一印象です。

理事の方々は不正を疑われた訳でもなければ告発者でもありません。ただ(という言葉で済むレベルではありませんが)対応がまずかったというのは、この件に対しどういう立場の方であれ感じるところではないでしょうか。

そして今、将棋ファンが望んでいることは「事の一部始終」が明らかになることです。

でも、佐藤康光新会長の対応を見る限り、どうも「明かせないこと」があるように見えます。それはスポンサー絡みだからでしょうか?あるいは、誰かにとって不利になる要素があるからでしょうか?

今回の騒動で、オールドファンとして最初に思ったのが「棋士がソフト(コンピュータ)をそこまで脅威に感じ、もはや人を(自分も相手も含め)それ以下と感じていることを露呈した」ということ。正直、事の真相以上にこの事実が一番ショックでした。

おそらく今でも、古い世代の棋士の方は「使いたい奴がいるなら使えば良い、それでも俺は負けないし、そんなことで勝ちたい奴が棋士にいるわけがない」という矜持を持っておられるのでは、と思います。そして今回の騒動は、そういう考え方をもはや現役バリバリの棋士はすでに持ち合わせていないということを世間に知らしめてしまいました。

プロの対局というのは、外野(ファン)が思っている以上に「いい加減」なルールというか、当事者と立会人が了承すればOKという、かなりの部分アバウトで行われてきたと思います。でもそれがプロの将棋であり、功罪併せ持った「(プロ)将棋の文化」だと思っていました。そしてその根底にあってこれを成り立たせているのが「プロの矜持」だとも思っていました。

それが今回の一件で全て消え去ってしまったようで。。いや、プロの皆さんがどう感じているのかはわかりませんし、この感想すら私一個人の感想でしかありません。ありませんが、、将棋ファンとして、とても哀しく思います。

チェスの世界では不正告発に関して明確かつ厳密なルールがあると聞きます。棋士が「プロの矜持」を失った今、チェスを含め他の世界の規則を参考に、これまでアバウトだった様々なルールの「厳格化」を進めていかないともはや成り立たなくなったのだと思います。

そして!それらの整備とともに、「事の一部始終」を、ファンにも明らかにして欲しいと思います。

現役わずか百数十名のプロの世界。「将棋村」とも揶揄される狭い世界かもしれません。棋士の方々からすれば「棋士でない連中には関係ないこと」と思っているのかもしれませんが。。どの世界であれ、それを見たいと思う「ファン」があって初めて「プロ」が成り立つということを、佐藤新会長をはじめ将棋連盟(とプロ棋士全部)はこの際真剣に考えていただきたいと思います。だからこそ、今回の件も、一切を包み隠さず公表して欲しいです。処分とか弁償とかは、それこそ「そちらの問題」。ファンが知りたいのは事実です。もし「スポンサー」を第一に考えるのなら、まあそれはそれで結構ですが、「プロ将棋」ファンは少なからず離れてしまうのではないでしょうか。

正直こんなテーマで書くのはしんどいです。1日でも早く将棋ファンや世間の信頼を取り戻し、そして正常化されるよう、切に望みます。

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